文学には「正解」も「ゴール」も何もない
考えてみるに、文学には「正しい答え」も「ゴール」も何もない。スポーツやゲームのように規約や拘束
もない。わたしたちは真に自由の世界に投げ出されている。自由という無限の世界を謳歌できる。目もくらむ
ような魅力的な世界だ。たとえばセザンヌもゴッホもゴールではない。バッハもモーツァルトも。時代や時を超えて
生き続け、私たちをとりこにする。しかし、それはまたとらえることができない苦渋の世界でもあるだろう。
何百年前の作品でもいつまでも新しく感動をあたえ続けるのだ。しかし、時空を超えるほどの作品を生む。
それを大前提とする。恐ろしい世界でもある。
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